「プロに任せれば安心」←半分正解、半分危険です
こんにちは、ビュークリエイトの遠藤です。
「Webのことはよくわからないので、全部お任せします!」
ホームページ制作の相談でよくいただく言葉です。そしてこれ、実は制作会社側も少し困る言葉だったりします。
「プロに任せるのがなぜ困るの?」と思いますよね。
今回はその理由を正直にお伝えします。制作会社の立場から言いにくいことも含めて、包み隠さず話しますね。
「全部お任せ」にした結果、きれいなのに成果が出ないサイトができてしまう。そのパターンを、ぜひ知っておいてください。
よくある誤解:「プロが全部考えてくれる」
制作会社に依頼するとき、こんな期待を持たれる方が多いです。
- ✗ 「プロがビジネスのことも考えてくれる」
- ✗ 「完璧なものが納品される」
- ✗ 「任せれば問い合わせが自然に増える」
- ✗ 「制作後は何もしなくていい」
どれも気持ちはわかります。専門家に依頼するのだから、全部やってくれるはず、という期待ですよね。
でも、ここに大きな落とし穴があります。
制作会社が「できること」と「できないこと」
制作会社はWeb制作の専門家ですが、あなたのビジネスの専門家ではありません。
制作会社が得意なことは、
- ✅ 見た目の美しいデザインを作ること
- ✅ 技術的に正しく動くサイトを作ること
- ✅ SEOの基礎設計をすること
- ✅ スマホ対応・表示速度を最適化すること
一方で、制作会社が知らないことは、
- ❌ あなたの会社の本当の強み
- ❌ あなたのお客様が何に悩んでいるか
- ❌ 競合と比べて何が差別化ポイントか
- ❌ どんな言葉があなたのお客様に刺さるか
この「知らないこと」の部分は、どれだけ優秀な制作会社でも、あなたから教えてもらわない限り埋められません。
「全部お任せ」で起きる3つの問題
問題①:「きれいだけど、あなたらしくないサイト」になる
ヒアリングが不十分なまま制作が進むと、制作会社は自分たちの「良いと思うデザイン」でサイトを作ります。
結果として、技術的には問題ないけれど、あなたのビジネスや人柄が全く伝わらないサイトが完成します。「きれいだけど、なんか違う…」という感想を持つ方も少なくありません。
問題②:「誰に向けているかわからない」サイトになる
ターゲット(お客様像)をしっかり伝えないと、制作会社は「一般的なサイト」を作ります。
20代の女性向けサービスなのか、50代の経営者向けサービスなのか。それによってデザイン・言葉・写真の選び方は全く変わります。でも「全部お任せ」だと、その判断を制作会社が勝手に行うことになります。
問題③:「納品後に変更できない」状態になる
「全部お任せ」で進めると、制作プロセスをほとんど理解しないまま完成を迎えます。
その結果、「ちょっとここを直したい」「新しい情報を追加したい」となったとき、自分では何もできず、毎回制作会社に依頼してお金と時間がかかる、という状況になりがちです。
では、何を「任せて」何を「自分でやる」べきか
「では、全部自分でやらないといけないのか?」ということではありません。
プロに任せるべきこととして、技術的な実装(コーディング・サーバー設定など)、デザインの制作・調整、SEOの基礎設計、スマホ対応・表示速度の最適化があります。これらはプロの領域です。迷わず任せてください。
一方、自分が担うべきこととして、ターゲット(理想のお客様像)の言語化、自社の強み・差別化ポイントの整理、お客様がよく抱える悩みや質問の共有、サイトを通じて実現したいゴールの明確化があります。これらは、あなたにしかわからないことです。
最高のホームページは、「プロの技術」×「あなたのビジネス知識」で生まれます。どちらが欠けても、成果は半減してしまいます。
発注前に準備すべき3つのこと
では具体的に、制作会社に依頼する前に何を準備すればいいのでしょうか?
①「誰に向けたサイトか」を言葉にする
「どんなお客様に来てほしいか」を具体的に考えてみてください。
例えば:
- 「30〜50代の、地元で開業している個人事業主の方」
- 「子育て中で、家でできる仕事を探している女性」
- 「製造業で、ITツールの導入に悩んでいる中小企業の経営者」
抽象的な「一般の方」ではなく、具体的な人物像を持つことで、サイト全体の方向性が決まります。
②「何を伝えたいか」を3つくらいに絞る
あなたの会社・サービスの強みをいくつか書き出してみてください。そのなかから「これだけは絶対に伝えたい!」という3つに絞ります。
10個も20個も伝えようとすると、結果的に何も伝わらないサイトになります。「3つに絞る」ことで、メッセージが研ぎ澄まされます。
③「どうしてほしいか」を決める
サイトを訪れた人に、最終的に何をしてほしいですか?
- 電話で問い合わせてほしい
- フォームから相談してほしい
- 来店予約をしてほしい
- 商品を購入してほしい
このゴールを明確にすることで、サイトの導線設計が決まります。ゴールが曖昧なサイトは、お客様も「次に何をすれば?」と迷ってしまいます。
良い制作会社の見分け方
最後に、「良い制作会社」の特徴もお伝えしておきます。
ヒアリングに時間をかける
最初の打ち合わせで、デザインの話より先にビジネスの話を聞いてくれる会社は信頼できます。「どんなお客様に来てほしいですか?」「今のサイトの課題は何ですか?」という質問が出てくるかどうか確認してみてください。
「なぜ?」を質問してくれる
「こうしてほしい」という要望に対して、「なぜそうしたいのですか?」と背景を聞いてくれる会社は良いパートナーになれます。要望の背景を理解することで、より良い提案ができるからです。
運用のアドバイスもくれる
制作して納品で終わりではなく、「公開後はこんな運用をするといいですよ」とアドバイスしてくれる会社を選びましょう。サイトは公開後の運用が大切なことを、前回の記事でお伝えしましたよね。
まとめ
「プロに任せれば安心」は半分正解、半分危険。
プロに任せるべき部分と、自分が担うべき部分を理解することが、成果の出るホームページへの近道です。
制作会社は「技術のプロ」です。でも、あなたのビジネスの専門家はあなた自身です。
プロの技術 × あなたのビジネス知識 = 成果の出るホームページ
この公式を覚えておいてください。
「発注前に何を準備すればいいか、一緒に整理してほしい」という方も、ぜひご相談ください。ヒアリングシートをお渡しして、一緒に考えます!
「発注前に何を準備すればいいか、一緒に整理してほしい」という方、お気軽にご連絡ください。
